お部屋にラグを敷き詰めたい時に確認することは部屋の寸法とラグのサイズです。
時々、ラグには「◎◎畳用」と表示されることがあり、購入後サイズが違ったという失敗になりかねません。
これは地域ごとで畳のサイズが異なるからです。
今回は地域ごとで異なる畳サイズをご紹介します。
ご自身の間取りがどう採寸されているか確認したあとでラグを購入しましょう。
地域別で異なる畳の大きさ
日本には4種類の畳があり、地域によってサイズが異なるのが特徴です。
転勤時などのお引越しで間取りがイメージと違ったと思うのはこれが原因かもしれません。
空間にラグを敷き詰める時、どれに該当するのか確認しましょう。
【京間】
西日本で多く使われていて、関西・中国・四国・九州がこのタイプです。
一畳は縦95.5cmx横191cm です。関西間、本間間とも呼ばれています。
室町時代から畳が本格的に使用され、貴族がベッド代わりに使い始めたことがきっかけでした。
それ以来、贅沢品の一つとなり、その時の基準になったのが「京間」です。
【中京間】
主に愛知・岐阜・三重の東海エリアで多く見られますが、近畿や四国、東北でも使用されています。
一般に「三六間」とも呼ばれ、一畳は縦91cmx横181cmです。
江戸時代、貴族より下の富裕層に畳が広まり「京間」より小さい畳が「中京間」です。
【江戸間】
東京をはじめとした東日本エリアで使用されています。
庶民のサイズで京都と同じサイズで作るにはそれなりの広さが必要になるため住宅事情に合わせて作られました。
一畳は縦87cm×横176cmです。
縦の長さが5尺8寸あるので、正式には「五八間」といい、「関東間」や「田舎間」と呼ばれることがあります。
【団地間】
一番新しい規格のサイズです。
地域に関係なく公団住宅・アパートやマンションなどの共同住宅で使用されています。
一畳は縦81cmx横170cm までで、いろいろなサイズがあります。
通常縦の長さが5尺6寸あるので「五六間」と呼ばれます。
団地間 | 江戸間 | 中京間 | 京間間 |
縦81cm× | 縦87cm× | 縦91cm× | 縦95.5cm× |
面積は団地間<江戸間<中京間<京間の順に大きくなります。
このように地域によってサイズが異なるのは、畳サイズの元となる単位「一間」が時代の変化と共に変わったり、
住宅事情に合わせて畳が用いられたからでした。
ラグを選ぶときの注意
ラグのサイズ表記は一般的に数字表記と畳サイズ表記です。
畳サイズ表記には畳の種類も記載されていることが多いので、
部屋の寸法と照らし合わせて空間と合うラグを選ぶようにしましょう。
例えばお部屋が京間畳なのに、「本間6畳のカーペットを購入してサイズが合わなかった!」という状況になりかねないので
あらかじめ確認が大事です。
さらに畳は通気性がよく呼吸をしているようなものです。
そこに厚手のラグを敷いてしまうと、ダニやカビ汚れにつながってしまうのでラグに使われている素材に注意しましょう。
畳と相性がよい素材についてはこちら
和室に敷くラグ
和室をお洒落な空間にするならラグを敷くと一気に和と洋が調和された雰囲気になります。
畳は繊細でありながらその自然な色合いと独特の質感で気持ちを落ち着かせます。
こうした特性と合うラグを選ぶことは、和室の雰囲気を一新させてくれるでしょう。
例えば、明るい色のラグは畳の緑色を引き立て、部屋全体を明るく見せることができます。
また、シンプルなデザインのラグは、和室の落ち着いた雰囲気を保ちながら、現代的な感覚を加えることができます。
お気に入りの一枚を見つけて和室をモダンに仕上げてみては。
和室とラグの相性が合う理由についてはこちら