意外と知らない、ラグのお手入れ方法。きちんとケアをすれば、大切な一枚をより長く快適に使うことができます。
「大きくて重いし、なんだか大変そう」と思った方。ご安心を。こちらでは、今からお家でできる、ベーシックで簡単なお手入れ方法を中心にご紹介します。
大切な洋服や家具をメンテナンスするように、こだわりをもって選んだラグにも、ぜひ少しの愛と手間をかけて。
1. ラグが届いたら
2. 掃除機(毎日〜1週間に1回)
3. スポットクリーニング(汚れ発生時)
4. 全体クリーニング(1年に1回)
5. 風合いを維持する5つのTips
1. ラグが届いたら
届いたラグを開けてすぐの間は、シワやイレギュラーな形状(梱包の際についたクセなど)が目立つ場合があります。そんなときは、逆方向に巻き返した/折りたたんだ状態で1日置いてから敷いてみて下さい。まだ少し気になるな…という場合も、そのまま敷いて使っていれば自然と良くなることがほとんどです。
さらに改善したいときは、ラグの裏側から分厚めの雑巾等で当て布をして、低温のスチームアイロンをかけるとより目立たなくなります。素材によっては高温・多湿に弱いものがあるので、直接当てることを避けるとともに、しっかりと乾燥させてから敷くようにしてくださいね。
また、ラグは長時間密閉された状態で届くので、素材や染料の影響で匂いがある場合もあります。開梱してから数日で自然と消えていきますが、風通しの良い場所で広げたり、吊るして風を当てるのも効果的です。
※ 強い直射日光に長時間当てると、生地が痛んだり表面の変色が進むことがあるので、陰干しを心がけましょう。
2. 掃除機 - 毎日〜1週間に1回
ラグのお手入れで基本となるのが、まずゴミやホコリを取り除くこと。毎日〜1週間に1回は掃除機を使って掃除をするのがおすすめです。掃除機をかける場合は、次のポイントを意識してみてください。効率よく汚れが取れ、ダニの発生を抑えます。
- パワーは弱めで、優しくかける。
- 一平方メートルあたり20秒程度を目安に、しっかりとかける。
- 毛並みと逆方向に毛を逆立てるようにしてかける。
- なるべく回転式ブラシなどが付いていないヘッドを使用する(ラグの毛を巻き込み繊維を痛めることがあるため)。
- 端やフリンジ部分はほつれ防止のため避ける。
- ラグの裏や床面も忘れずに。
掃除機がけは、ラグの毛を立ち上げ、ふんわりとした風合いを維持することにも繋がります。また粘着クリーナー(コロコロ)やブラシを併用すると、掃除機では取れない毛や汚れも取れます。特にペットがいる場合は、必要に応じて使うと良いでしょう。
※ 粘着クリーナーは、毛足の長いラグやデリケートな素材に使用することは推奨していません。
3. スポットクリーニング - こぼし汚れ等が発生したとき
飲み物をこぼしてしまったりした際のケアとして肝心なのは、時間をおかずに、すぐに対応すること。落ち着いて、でも素早く。次の順序で対応しましょう。
- ティッシュペーパーや乾いたタオルで液体を吸い取る。
- 水に濡らして絞ったタオルで、ポンポンとラグを叩くようにして汚れを吸収。擦るのは、繊維の奥に汚れが染み込んでしまうのでNG。
- 汚れが残っているようであれば、薄めた中性洗剤を含ませて絞ったタオルで、再度叩くようにして汚れを吸収させる。
- 中性洗剤ができるだけ残らないように、しっかりと水拭きする。
- 最後に、乾いたタオルを当てて早めに乾かす。ドライヤーなどの高温乾燥や、乾くまでに時間のかかる自然乾燥は避けること。
どうしても気になる汚れや匂いが付着してしまった場合は、市販のクリーナー等も使用できますが、製品によって使用できる素材や注意点が異なります。必ず自分のラグに合うものを選び、使用前にテストをすることを忘れずに。
RUGHAUS では、防汚性のあるラグも多数ご用意しています。ペットやお子さまがいて、汚れるのが気になるという方にもおすすめです。
4. 全体クリーニング - 1年に1回
日頃のお手入れに加え、1年に1回程度 全体をクリーニングすることで、より衛生を保つことができます。次のポイントを意識して、お掃除してみてください。
※ クリーニングが億劫な人には、洗濯機洗いが可能なラグをおすすめしています。
洗濯機洗い可 のラグ
- 中性洗剤を使用し、漂白剤・柔軟剤は使わない。
- 弱流水での冷水洗いが◎。
- 汚れが目立つ箇所は中性洗剤 × 手洗いで先に汚れを落としておく。
- 洗濯機に入れるときは、ラグの裏面が表にくるようにする。
- 色落ちで他の衣類を染めてしまわないように、ラグだけで洗う。
- サイズが大きい場合は、コインランドリーなどの大型洗濯機を活用する。
洗濯機洗い不可 のラグ
- スチームクリーナーを使って、汚れやバクテリアを浮かし取る。
- 片面を掃除してラグが乾いてから、もう一方の面の掃除をする。
- 乾いた布で表面を拭き取る。
- その他、クリーナーの取扱説明書通りに。
どの掃除方法でも、ラグを湿らせたあとはよく乾燥させてください。このとき、強い直射日光に長時間当てると生地が痛んだり表面の変色が進むことがあるので、陰干しをするようにしましょう。
汚れが気になる場合は、日々のお手入れに拭き掃除を取り入れたり、1-3年ごとに専門業者にプロクリーニングをお願いしてもいいかもしれませんね。
5. 風合いを維持する5つのTips
さらりとした爽やかな肌あたり、フワフワな感触、豊かな色彩、繊細なデザイン。それぞれ魅力的なラグの風合いを一層愉しむため、普段のケアにプラスしたい、ちょっとした工夫をご紹介します。
湿気対策をする
定期的に風通しの良い場所で陰干しをするのが有効です。その際直射日光は避け、ラグの裏面を表にして干しましょう。
サーキュレーターや除湿シートを用いても効果的です。
特に湿気がこもりやすい環境で使う場合や、お手入れで湿らせた後などは、きちんと乾燥させると◎。
クセがつきやすいラグは、乾燥時には、すのこ状の家具やネットの上などに置きフラットな状態を保つのが理想です。難しい場合は物干し竿を使ってもOK。物干し竿複数本に渡すようにして干したり、ラグと竿の間にハンガーを噛ませたりすると良いですよ。