ラグは、家の中で足元を暖かく保ち、インテリアに彩りを加える大切なアイテムです。
しかし、日々の使用で汚れや埃がたまりやすく、定期的な手入れが必要です。この記事では、自宅の洗濯機でラグを洗うための手順をご紹介します。正しい方法で洗えば、ラグを清潔に保ち、長持ちさせることができます。
ラグを洗う前の準備
1. 掃除機をかける
洗濯前に必ずラグ全体に掃除機をかけて、表面のホコリやゴミをしっかりと取り除きます。
特にパイルが長いラグや、繊維の奥にゴミが入り込みやすいラグは、丁寧に掃除機をかけることが大切です。
こうすることで、洗濯時にゴミが広がるのを防ぎ、より効果的に洗浄できます。
掃除機をかける方向は、「縦・横・斜め」と向きを変えて、ゆっくりとかけるのがコツです。
2. 目立つ汚れをとる
掃除機をかけた後、目立つ汚れが残っている場合は、軽く叩いて吸い取るか、ぬるま湯に浸した布で優しく拭き取ります。
特に液体がこぼれた場合や食べ物の汚れなどは、事前に処理しておくことで、スムーズに洗濯を行えます。
ラグの洗い方手順
ラグを洗濯機で洗う手順は下記の通りです。
1.洗濯機の容量を確認する
2.ラグを洗濯ネットに入れる
3.洗濯機で洗う
4.ラグを干して乾かす
一つずつ詳しく見ていきましょう。
洗濯機の容量を確認する
ラグの大きさに合わせて、洗濯機の容量を確認します。
容量が小さすぎると、ラグが洗濯槽の中で十分に動き回ることができず、洗剤が均一に行き渡らなかったり、
絡まってしまう可能性があります。
以下は、ラグのサイズと洗濯機の容量の目安です。
8kg 以上の洗濯機: 130cm x 190cm以下のラグ
10kg 以上の洗濯機: 190cm x 190cm以下のラグ
15kg 以上の洗濯機: 190cm x 240cm以下のラグ
一人暮らしで使用されるような4-5kgの洗濯機では、ラグを洗うことが難しいため、コインランドリーの利用をおすすめします。
一般的なコインランドリーは、小さめサイズの容量が17kg前後、大きめサイズの容量が27kg前後になります。
場所によって洗濯機の容量が異なるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
ラグを洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに入れるときは、ラグのサイズに合った洗濯ネットを選び、汚れが出やすいように
ラグの毛足が外側に向くようにジャバラ折り(屏風折り)にしましょう。
洗濯ネットに入れずに洗濯すると、下記のように思わぬ事故や洗濯機の故障につながる恐れがあります。
・洗濯物が洗濯・脱水槽から飛び出す。
・脱水中の異常振動を招く。
・洗濯機の破損につながるおそれがある。
・ラグが洗濯時の摩擦で、傷んだり破けたりする。
洗濯機でラグを洗う
ラグを洗う時は中性洗剤を使いましょう。
ラグの風合いを保つためには、中性洗剤と合わせて柔軟剤を使用することをおすすめします。
繊維を傷めにくく、ラグをやさしく洗うことができます。
おしゃれ着用洗剤は中性なので、素材の傷みを抑えながら洗えてラグにも適しています。
ラグを洗濯機で洗う場合は、大物洗い・毛布コース、もしくはおしゃれ着・ドライ・手洗いコースを選ぶようにしましょう。
そのような洗濯コースがない場合は、「水量を最大」・「水流を弱」・「脱水を弱」に設定します。
洗濯機の機種によっては、設定できる項目が異なるため、取扱説明書をよく読んで確認しましょう。
水温は低温を選びます。高温は、ラグの繊維を傷める原因につながるため避けましょう。
洗濯表示に、桶に水が入っているマークの中に数字が書いてある場合、数字は洗濯温度の上限をあらわします。
コインランドリーを使う場合、「温水」と表示がある時は、40度前後のお湯を使用しています。
ラグの洗濯表示で「30」の表示がある場合は常温の水を使ったコースを選択して下さい。
脱水は30秒~1分程度で止めましょう。水を吸った重たいラグを長い時間脱水にかけると、
洗濯槽の中で片寄って異常な音や振動がしたり、故障することもあります。
ラグの乾かし方
洗濯機で脱水を終えたラグは、風通しがよく日陰の場所で自然乾燥させるのがベストです。
もし日光を避けることが難しい場合は、バスタオルやシーツなどでラグを覆うと良いでしょう。
干し方は基本的に、「M」の形にして物干し竿を使用し、風が通りやすいように干します。
こうすることでラグ全体に風が当たりやすくなり、効率よく乾燥できます。余裕があれば一度、裏返しましょう。
下記の素材は、繊細なので干すときに気をつけましょう。
- ジュート・コットン・ウール・・・日光に当てると傷みやすい
- 色柄物・・・濃い色のものは日光に当たると色落ちしやすい
- シルク(絹)・・・紫外線に当たると黄色く変色しやすい
- ナイロン・・・紫外線に当たると黄色く変色しやすく、生地の強度が落ちてしまう
お気に入りのラグを長く使う
洗濯機でラグを洗うことは少し手間がかかりますが、正しい手順を守ることで安全にメンテナンスを行えます。
自分でラグをメンテナンスすることで、お気に入りのラグに対する愛着も深まるでしょう。
洗えるラグは、子供やペットがいるご家庭で重宝できるアイテムです。
空間作りにおいて、機能もデザインも、妥協したくない方におすすめです。