和室は、イグサの良い香りが漂いリラックスできる空間を作ります。
和室のインテリアを充実させるために薄いラグを敷いて空間作りを楽しんでいる方もいることでしょう。
しかし、畳は意外とカビが生えやすいもの。気がついた時には表面にカビが発生していることも多いです。
「日頃から気をつけていても、カビが生えてしまった!」ということはないでしょうか?
今回はすでにカビが生えてしまったときの対処法についてご紹介します。
畳にカビが生える原因
畳のカビが発生する原因は4つあります。
・温度
・湿度
・空気(酸素)
・養分
特に、これら4つの要件のなかでも「温度」「湿度」は重要な要素です。
「室温が20~30度」「湿度75%以上」の状態が続くと、カビが繁殖しやすくなります。
畳は呼吸しているので、もし畳の上にラグを敷いているならば、部屋の風通しを良くして換気をしたり、
掃除機をかけてあげると良いでしょう。
畳にカビが生えた時の対処法
カビが生えたことに気づいたら、まずは状態を確認しましょう。
青カビ、白カビ、黒カビの3種類があり、黒くなるほどに重傷ですが、軽症であれば自分でカビを除去することができます。
カビの状態別で対処法をご紹介します。
青カビや白カビが少し生えている場合
青や白のような軽度のカビは、自分で比較的簡単に取り除くことができます。
下記の手順で作業をしてみましょう。
1. 窓を開けて部屋を換気し、室内に浮遊するカビの胞子を外に出します。
2. 畳目に沿う形で、ゆっくりと掃除機をかける(カビの胞子が飛び散らないよう注意)。
→この時マスクをしながら、カビの胞子が飛ばないように注意してゆっくりかけましょう。
掃除機をかけた後はカビの飛び散りを防ぐため掃除機パックを交換するのがお勧めです。
3. エタノールか、お酢を水で10倍に薄めた液を畳に吹き付ける
→カビを取り除く専用のクリーナーを使用する場合は畳に優しい天然成分のものを選び、
小さな範囲で試してから使うようにしましょう。
ここでの注意は水拭きをしないことです。畳の表面が傷んでしまうからです。
4. 20分ほど放置したあと、乾いた雑巾でよく拭き取る(4回ほど繰り返す)
畳の表面を叩いたり、刺激を加えてしまうとなカビの胞子が舞い上がるので、慎重に作業を行うことがポイントです。
黒カビが広範囲に生えている場合
黒カビが生えてしまった場合は、健康状態に影響してくることもあり自分で取り除く作業をすることは難しいです。
畳屋さんや専門業者に相談し、適切な処置を依頼することが最良の対策。
プロの業者は畳を痛めることなく、カビを根本から除去し、再発防止のための処置を施してくれます。
それでも急を要する場合はマスクをして以下の作業をしましょう。
まず初めに天気の良い日に畳を日にあて、乾燥させます。太陽光にはカビを殺菌する効果があるからです。
ただ直射日光に当たると日焼けすることもあるため、時々畳の表面を裏返すと良いでしょう。
その後、乾拭きや掃除機でカビや汚れを取り除きます。この作業を終えたら3日間ほど、畳を外で乾燥させてください。
黒カビの範囲が広い場合は、思い切って買い替えることをお勧めします。
畳のカビを予防する方法
カビの予防は5つの方法があり、日頃の手入れの仕方によって大きく変わります。
- 換気をして風通しをよくする
- 湿度が高くならないように心がける
- 年に2回は念入りな掃除をする
- 畳を乾燥させる
- カビが生えにくい畳に交換する
畳の上に直接水をこぼさないようにし、湿度が高くなりがちな季節には除湿器を活用して空気を乾燥させましょう。
また、定期的に畳を日光に当てて自然乾燥させることも有効です。
部屋の換気をこまめに行い、空気の循環を促進することも、カビの予防に繋がります。
畳とラグの関係
畳はその自然な質感と落ち着いた色合いで、日本の伝統的な空間を象徴しています。
一方、ラグは多様な素材、色、柄があり、空間に暖かみや現代的なスタイルを加えることができます。畳とラグを組み合わせることで、和室の伝統的な雰囲気を保ちながら、モダンなアクセントを加えることが可能です。
もし家具を配置するなら、和室ならではの落ち着きのある空間に合わせ、ロースタイルを生かすために背の低いフロアライトが似合うでしょう。
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