玄関は家の第一印象を決める大切な空間。
しかし、スペースの狭さや収納、暗さなど、玄関ならではの悩みがつきものです。この記事では、快適で使いやすい空間を作るヒントをご紹介。
おしゃれな玄関にするヒント
統一感を出す
玄関のデザインを統一させるには、まず「テーマカラー」を決めること。
好みのスタイルや家全体のテーマに合わせてカラーを選ぶと、空間が一気に洗練されます。
具体的に2つの例をご紹介。
▶︎ナチュラルスタイル:
自然の要素を取り入れたナチュラルスタイルは、木目調のベージュやホワイトがベースカラーに最適です。優しい色合いでまとめることで、空間全体に温かみと落ち着きを感じさせることができます。ナチュラルカラーのラグを敷くと温もりを演出できます。
収納ボックスは、自然素材があしらわれたラタン籠や籐のバスケットを取り入れると雰囲気が強調されます。植物を配置して緑を加えると、ナチュラルなテイストが引き立つでしょう。
▶︎モダンスタイル:
シンプルで洗練された印象を求めるモダンスタイルには、グレーやブラックでまとめるのが効果的です。モノトーンの配色で玄関全体に統一感を持たせ、シャープでスタイリッシュな空間を作り出します。特に、艶のあるブラックのフレーム付き鏡や、グレーのタイルを使用した床は、洗練された雰囲気を強調します。さらに、メタリックの小物やシルバーのインテリアアクセサリーをポイントとして加えると、全体が引き締まり、モダンで高級感のある印象を演出。
他にも様々なスタイルがあり、およそのカラーパレットが決まっています。
空間に使う色味は3色までが視覚的に落ち着くと言われているので、納得できるカラー設定をしてみて。
玄関にラグを敷く
ラグは玄関を彩るだけでなく、実用的な役割も果たします。
玄関で靴を脱いだ際に生じる汚れやほこりを吸着。外からの汚れが持ち込まれやすいので、防汚機能を備えたラグを選ぶことで、清潔さを保つ効果が高まります。
ラグを選ぶ際は、玄関の雰囲気やインテリアスタイルに合わせると統一感が生まれるでしょう。
例えば、モダンな玄関には無地のラグが合い、北欧風にはナチュラルな色合いのデザインがおすすめです。
スツールを配置する
空間に余裕があるなら、スツールを配置することもおすすめ。玄関での靴の脱ぎ履きをスムーズにし、快適さをプラスする便利なアイテムです。さらに、ちょっとした荷物置き場としても活用でき、実用性の高さが魅力。
スツールは空間のイメージに合わせて選びましょう。
例えば、木製などの自然素材のスツールは空間に温かみを加えます。シンプルなデザインのものは他のインテリアと調和しやすく、デザイン性のあるスツールならば、玄関のアクセントに。洗練されたおしゃれな空間を演出できます。
収納をすっきりさせる
玄関に靴や傘、バッグなど物が多いと、どうしても雑然とした印象を与えてしまいます。玄関をすっきりと見せるためには、十分な「収納スペースを確保すること」「物をあまり置かないこと」が鍵です。
扉付きのシューズラックや引き出し付きの収納家具を使えば、普段使わないアイテムを視界から隠し、玄関を整然と保つことができます。
▶︎ シューズインクローゼットの導入
収納力を高め、玄関を広々と使えるようにするためには、シューズインクローゼットの設置が有効です。使い勝手を良くするために、頻繁に履く靴は手前に、季節外の靴は奥に収納するレイアウトを考えると効率的です。また、棚やラックの高さを調整できるタイプを選ぶと、さまざまなサイズの靴が収納しやすくなります。
▶︎ 収納ボックスやバスケットの活用
小物類はデザイン性のある収納ボックスやバスケットにまとめておくと、機能的かつおしゃれな空間を作れます。ナチュラル素材のバスケットを使えば、温かみのある雰囲気に。透明なボックスを選ぶと中身が一目で分かり、取り出しやすさが向上します。
収納アイテムを工夫して活用することで、玄関の雑然とした印象を払拭し、落ち着いた空間を維持できます。
照明をこだわる
照明は玄関の印象を左右する重要な要素で、空間の雰囲気作りに欠かせません。柔らかい光が広がる間接照明を取り入れることで、夜間でも温かみのある空間を演出できます。テーブルランプやウォールライトを使用して、ふんわりとした光を加えると、訪れる人をリラックスさせる玄関が完成します。
▶︎ 間接照明の活用ポイント
玄関に落ち着きと温かさを与えるために、照明の色は暖色系を選ぶのが効果的です。柔らかなオレンジやイエロー系の光は心地良く、夜の玄関を優しく照らしてくれます。
ウォールライトは壁に取り付けるため場所を取らず、狭い玄関に最適で、空間をすっきり見せることができます。
設置場所を工夫することで、影が生まれて奥行きのある雰囲気を作り出せます。
▶︎ テーブルランプの活用
テーブルランプを置くと、さりげない明かりが空間を引き立て、玄関全体が上品な印象に。テーブルランプはデザインが豊富で、玄関のインテリアスタイルに合わせて選ぶことで統一感を持たせることができます。光量を調整できる調光機能付きのランプを選べば、時間帯や気分に合わせた照明の調整が可能です。
これらの照明テクニックを活用することで、玄関がただの通り道ではなく、家に帰るたびに心を和ませる温かい空間に変わります。
香りで空間を演出する
玄関は、香りによって印象を大きく変えられる空間でもあります。アロマディフューザーやお香を上手に使うことで、清潔感やリラックス感を引き出す香りを漂わせると、帰宅時や来客時に心地良さを感じる玄関を作ることができます。
香りは視覚的なインテリアとは異なり、感覚的に空間の印象を高める要素として有効です。
▶︎ おすすめの香り
爽やかな柑橘系の香りは、玄関に活力を与えると同時にリフレッシュ感をもたらします。フローラル系の香りは柔らかく、来客に好印象を与えることができるため、リビングやキッチンに近い玄関スペースにも適しています。玄関に取り入れる香りは、季節ごとに変えると新鮮さを保てます。例えば、春はラベンダーやローズ、夏はレモンやミントといった選び方が効果的です。
▶︎ アロマディフューザーの活用
玄関の一角にアロマディフューザーを置くことで、空間にほのかな香りを漂わせ、癒しの演出が可能です。香りが強すぎると逆効果になるため、ディフューザーの強さは調整し、穏やかに香るように設定すると良いでしょう。湿気がたまりやすい玄関では、こまめな換気を心がけることで、香りの持続性を高め、空気の清潔感も保てます。デザイン性のあるディフューザーを選ぶことで、見た目にもおしゃれなアクセントになります。
香りを取り入れることで、玄関がただの通り道ではなく、心地よい空間へと変わり、日常にほんの少しの特別感を加えることができます。
植物やアートを飾る
小さなスペースでも観葉植物やアートを取り入れることで、玄関に生き生きとした印象を与えることができます。玄関の棚やコンソールテーブルに小さな観葉植物を置いたり、壁に一枚のシンプルなアートフレームを飾るだけで、空間が華やかになり、訪れる人を温かく迎え入れる雰囲気を作れます。
▶︎ 観葉植物のポイント
玄関に取り入れる植物は、手間がかからないものを選ぶと管理が簡単です。サボテンやエアプランツは水やりが少なく済むためおすすめですし、フェイクグリーンでも自然な彩りを加えられます。これらの植物は、どんなインテリアスタイルにも馴染むので、玄関に爽やかさやリフレッシュ感をもたらします。また、観葉植物のような小さな鉢を複数並べてグリーンコーナーを作るのもおしゃれです。
▶︎ アートのポイント
玄関に飾るアートフレームは、空間に季節感やテーマを反映させるアイテムとして最適です。ミニマルなデザインのアートはシンプルで洗練された印象を与え、カラフルなアートは活気を加えてくれます。玄関のインテリアや季節に合わせてフレームを交換することで、気分転換も楽しめます。また、サイズの異なるアートを重ねることで、立体感を持たせる工夫も効果的です。
これらのアイテムを玄関に加えることで、限られたスペースでも温かく、個性的な空間に仕上がります。
心地よい玄関作り
無機質になりがちな玄関ですが、印象が良くなるような空間作りのヒントをご紹介しました。中でもラグを敷くことで、温もりあるお家だという印象を与えられるでしょう。どれも今日から手軽にできることばかりなので取り入れてみて。