寒い季節、快適な室内環境を整えるために欠かせない床暖房。
しかし、床暖房を効果的に使うためには、ラグの選び方に工夫が必要です。床暖房対応ラグと非対応ラグは、熱の伝わり方や安全性に大きな違いがあります。ラグの選び方を失敗すると、暖房効率が低下したり、光熱費が増加する可能性も。
今回の記事では、床暖房対応ラグと非対応ラグの違いをご紹介します。
床暖房ラグと非対応ラグの違い
【熱伝導率が違う】
床暖房対応のラグは、熱が効率よく伝わるように設計されています。またラグ自体に熱がこもるのを防ぎ、外に逃がすような構造になっているため、部屋の中を暖かく保ってくれます。 一方で、床暖房非対応のラグは、熱が効率よく伝わるように設計されていません。そのため、床暖房の上に敷くと、ラグ本体は暖かくても部屋が寒かったり、温度にムラが発生します。
【安全性が違う】
床暖房対応ラグは、安全性に優れています。床が暖かくなることを前提にデザインされているので、熱を分散して過剰な温度上昇を防ぐようになっています。一方、非対応ラグはそのようなデザインではないため、熱に弱い素材が使われていたり、熱が一部にこもる可能性があります。
【光熱費に差が出る】
意外と盲点ですが、暖房費に差が出ることもあります。
床暖房対応のラグは熱を効率よく伝え、足元だけでなく部屋全体を温めてくれます。
しかし、床暖房非対応のラグでは、熱の働きを阻害してしまうため、床暖房の温度を上げたり、他の暖房器具を併用する必要も出てきます。 結果として、光熱費の上昇につながる可能性があります。
床暖房対応ラグのメリットと選び方
メリット
【床暖房の低音火傷を防ぐ】
床暖房はじわじわと熱が伝わるため、長時間触れていると低温火傷のリスクがあります。床暖房対応ラグを敷くことで、熱を直接受けることなく、快適に暖を取れるでしょう。
【保温効果が高い】
床暖房対応ラグは、床からの熱を効率よく部屋全体に拡散し、保温効果を高めます。ラグを敷いている部分でも十分に暖かさを感じることができ、部屋全体を心地よく暖めてくれます。
【空間を彩る】
ラグは、色や形状、デザイン、素材感によって大きく表情を変えます。ラグを敷くことで、床暖房のフローリングに華やかさを添えてくれます。
選び方
床暖房対応ラグを選ぶ時は、厚みをチェックしましょう。
おすすめは、1-1.5cmほどです。
床暖房の熱を邪魔せず、座り心地もちょうどいい厚みだからです。
また、おすすめの素材はウールです。ウールは、保温性と断熱性に優れています。
床からの冷えを防ぎ、床暖房が暖まるまでの間も快適に過ごせる上に、暖かい熱を長く維持してくれるでしょう。
床暖房対応ラグを敷いて快適に
床暖房対応ラグは、快適な暖かさと安全性を提供し、光熱費の節約にもなります。
寒い季節、床暖房とラグを掛け合わせ、快適に過ごす準備をしましょう。