北欧の暮らしには短い夏をいかに快適に過ごすかという工夫がたくさん詰まっています。
涼やかな色合い、自然素材、光を活かすシンプルな空間づくり…。暑さが厳しい日本の夏でも取り入れたい工夫ばかりです。
今回は、北欧らしさを感じる夏用ラグの取り入れ方をご紹介します。
夏に心地よいラグの選び方
夏用ラグの第一条件は、素足で歩いたときに気持ちいいこと。そのためには、素材選びが肝心です。
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コットン:軽やかでやさしい肌ざわり。洗えるタイプも多く、模様替えもしやすい万能素材。
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ジュート(麻):ナチュラルで涼感たっぷりの見た目。シャリ感のある感触が夏らしく、湿気にも強い。
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ウール:通気性に優れており、夏でも快適。毛足の短いものやループ織りなら、涼しさも損ないません。
どれも視覚的にも軽やかで、見た目から「涼」を取り入れられる素材ばかり。
素足で過ごす季節こそ、ラグの質感が気分を左右するのです。
北欧の「涼」をインテリアに
北欧のサマースタイルでは、「光」と「色」をどう扱うかが鍵になります。
特にラグは、空間の印象を大きく変えるアイテム。
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ホワイト・ベージュ・グレーなどのニュートラルカラーは、空間に抜け感をつくり、光をやさしく受け止めてくれます。
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淡いブルーやミントグリーンのアクセントカラーを一点加えると、部屋に涼やかなリズムが生まれます。
デザインは、幾何学模様や自然モチーフのシンプルなものが◎。
視線にやさしく、全体のバランスを整えながら、さりげなく個性を演出してくれます。
北欧ラグの魅力は、主張しすぎないのに、確かな存在感があること。控えめで上品。
だからこそ、どんなインテリアにもなじみながら、空間の質をそっと底上げしてくれるのです。
夏らしいラグの敷き方
夏のインテリアでは、「余白」をどう活かすかが重要なポイント。
床一面を覆うのではなく、“抜け”を意識したポイント使いが、軽やかさと風通しの良さを演出します。
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ベッドサイドには、スリムなランナーラグを。目覚めた瞬間に感じるやわらかさが、一日の始まりを心地よくしてくれます。
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ダイニングの椅子の足元にラグを敷けば、椅子を引くときの音をやわらげながら、空間に落ち着きをプラス。
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窓際に小さなラグを敷いておけば、直射日光による床焼けを防ぎつつ、光の差し込みをやさしくコントロールしてくれます。
小さめのラグを選ぶことで、部屋全体がぐっと軽く、風が通るような印象に。暑さを感じにくくするだけでなく、気分まで軽やかにしてくれます。
夏を快適に、おしゃれに。
暑い季節こそ、インテリアにこだわって快適な空間を整えたい。
そんなときに頼れるのが、北欧スタイルの夏ラグです。
見た目にも、肌ざわりにも涼やかで、自然と“丁寧な暮らし”が始まる。
まずはお気に入りの一枚を選んで、夏の空間に軽やかな変化を加えてみてはいかがでしょうか。
きっと、部屋の空気も、あなた自身の気分も、そっと整ってくれるはずです。